どんなところ?

理事長挨拶

このたび、昭和52年に開業した院長である父の跡を継ぎ、理事長・副院長に就任いたしました上田由佳です。平成29年5月より旧病院から新病院に新築移転して、診療を開始しました。

小さな頃より昼夜問わず勉強に励み、急患の方に対応している父の背を見ながら育ちました。結局忙しすぎて一度も一緒に旅行に行ったことなどありませんでしたが、充実している父のようになりたいと思い、わたしも医師になりました。わたしが医師になって1ヶ月後に父は心臓の手術をしましたが、そのとき担当して下さった先生方やスタッフの方々が素晴らしく、そこから循環器内科(心臓病)を専攻して現在に至ります。 最近地域の患者さんからは、小学生だったわたしが大きくなり、父の診察室に座っている姿をみて「頑張って」、とお声かけいただくことが多々あります。そんな繋がりを大切にしていこうという思いと、進化していく医療に日々無限の可能性を持って立ち向かっていこうという思いがあり、新しいシンボルマークになりました。

当院の特長は、主に3つございます。
まずは医療療養型病床32床があり、急性期を過ぎた患者さんもあせらずに療養やリハビリができるゆっくりとした環境が整っていることです。通院患者さんにも癒しの環境が整えられればとの思いから、入り口には熱帯魚の泳ぐ水槽を設置しております。

次に、徳島大学病院の心臓リハビリを立ち上げた経験から、心臓病になった患者さんにも元気に安全に生活ができるように心臓リハビリを強化しております。糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防にもなるため、通所リハビリにも心臓リハビリの要素を取り入れました。

それから、当院で昭和52年から行っております透析医療です。週に3回の通院が必要ですので、できるだけ癒される環境で透析を受けていただきたいと考え、空調や内装に配慮をしております。また、内科医という特性を生かして合併症を早期に発見し、体調管理をさせていただきます。旧病院ではできなかった経皮的シャント拡張術も行えるようになりました。

最後に、わたし自身の誓いとなりますが、患者さんにできるだけ最先端の医療を提供させていただき、細やかに分かりやすく説明を行う所存です。若輩者ですが、皆様のご指導を受けながら地域でこれからも頑張っていきますので、何卒よろしくお願いいたします。

住友内科病院
理事長 上田 由佳

女性医師が常勤

更年期障害、膠原病、骨粗鬆症など、女性に多い病気はたくさんあります。また、頻尿や尿漏れなどの泌尿器科疾患は男性医師にはなかなか相談しにくいのではないでしょうか。しかし国内では女性医師は全体の20%とまだまだ少ない状況です。 当院では、女性医師が常勤しておりますし、泌尿器科医師も女性ですのでご安心ください。同性にしか相談しにくい症状などありましたら、是非ご相談ください。丁寧な説明を心がけおります。

また、腹部超音波検査や心臓超音波検査なども女性医師希望の場合はお申し出ください。

循環器内科専門医診療

上田 由佳医師

高血圧、心不全、狭心症、不整脈、動脈硬化などの心臓病を循環器専門医が診察します。
「心臓病で息切れもあるのに待ち時間の長い大きな病院に通院するのが大変になってきた・・」という患者さんは当院を受診してください。徳島大学病院循環器内科で外来をしておりました上田医師が対応します。
心臓病を持っているため、どの程度運動したらよいかわからない方には、心臓リハビリ指導士の資格を持つ医師により適切にアドバイスし、場合によっては心臓リハビリをお勧めしますので、お気軽にご相談ください。

高血圧

高血圧に対する降圧剤ひとつでも7系統に分かれており、合剤や後発品など多数の種類があります。このため、副作用も多いです。漫然と同じ薬を続けるのではなく、循環器専門医の診察を受けて適切な降圧剤を内服することをお勧めします。

心不全

息切れや足のむくみなどを年のせいと思っていませんか?レントゲンや心臓超音波検査などで原因を調べて適切に治療します。

狭心症

最近歩くと胸が痛くなってきた、頻度が増えてきた、などあれば要注意です。一刻を争う場合もあり、緊急カテーテル検査が必要と判断すれば、それが可能な大きな病院をご紹介します。糖尿病がある方は重症の狭心症でも胸痛が出にくいのでさらに注意が必要です。当院では運動負荷試験にて狭心症の診断をします。

不整脈

動悸がする、脈がとぶなどの症状は、原因となる不整脈の性質を調べる必要があります。まずは当院で24時間ホルター心電図を受けてみてください。

動脈硬化

血圧脈波検査で血管年齢を調べたり、頸動脈超音波検査で動脈硬化の状態を調べたりします。

糖尿病内科専門外来

糖尿イメージ

■糖尿病外来は随時受け付けとなっています。
お気軽にご相談ください。

糖尿病は血糖値が高くなる病気です。初期段階では無症状のことが多く、気づかないうちに進行してしまいます。血糖値が高い状態が続くと網膜症、腎症(腎臓の障害)、神経障害などのさまざまな合併症が引き起こされ、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気につながることもあります。

合併症の予防が、糖尿病治療のカギです。高血糖が続くことによって合併症が起こります。血糖値を良好にコントロールすることが大切で、正しい治療を続ければ、普通の日常生活を送ることが可能です。

糖尿病治療には、大きく3つの柱(食事療法・運動療法・薬物療法)があります。

基本は食事療法です。食事療法あっての運動療法とも言えます。 当院では、管理栄養士が、生活習慣・食事内容(2~3日分)の聞き取りを行い、 患者様一人ひとりに合わせた専門的な食事アドバイスをします。 丁寧で分かりやすく、実践しやすい説明を心がけていますので、予約制としております。 糖尿病と診断された方や診断はされていなくても食生活が気になる方は気軽にお問い合わせください。 また、集団での栄養指導「糖尿病教室」も年に2回開催しています。 アットホームな感じで、自由に質問などができる雰囲気の中で行っております。 患者様だけでなく、御家族の方のご参加も大歓迎です。 この機会に一緒に糖尿病について学んでいただければと思っています。

食事療法と運動療法を行っても血糖コントロールがうまくいかない場合には薬物療法を行います。

当院では、糖尿病教育入院も行っております。 仕事などの理由で短期間での入院を希望される方には最短2日間の教育入院も行っております。 平日休みを取れない患者さんのご都合に合わせて、土日祝の入院も可能ですのでご相談ください。 また、インスリン注射が必要になった場合、インスリン導入のための教育入院も実施しております。 インスリン注射手技、自己血糖測定などを丁寧に指導させて頂きます。

糖尿病の治療薬は日々、飛躍的に進歩しており、治療薬(内服・注射)の種類も増えています。 生活習慣を見直して食事や運動に留意していただき、それぞれの患者様にあった薬剤の選択を行う事により、糖尿病の合併症は予防できます。医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士がチームとなり、皆様と糖尿病に立ち向かっていきます。いっしょに治療をがんばりましょう。

透析の通院・入院

■治療時間/
月曜日~土曜日 午前9:00からの1部制としています。
希望される方は更衣室を使用してください。

透析のご案内

当院は昭和52年に透析室を開設し、今日まで継続して透析医療を行ってきました。
慢性腎不全の患者様に対して、医師、看護師、臨床工学技士、管理栄養士、介護士すべてのスタッフが常に連携を取りながら、 安全かつ よりレベルの高い透析治療を受けられるよう日々の業務に取り組んでいます。
慢性腎不全の患者様に対して、ライフスタイルなどにも配慮し、血液透析・腹膜透析のいずれにも対応させていただいております。 通院困難な患者さん、病状の不安定な患者さんに対しては入院での血液透析・腹膜透析も行っております。
入院中は、理学療法士の指導の下に在宅復帰に向けたリハビリテーションも行っております。

透析室について

■全ベッドに備え付け液晶テレビを設置、リラックスして透析を受けていただけるようにしております。また透析室全体をホテルのようにシックな色合いにしており、ところどころに絵も飾っています。

■およそ4時間を過ごす空間は大切なものです。暖房・冷房の風が直接当たらないような自然な風が送られる四国初の空調システムを導入しました。また、大きな加湿器・空気清浄機をつけ、透析時の体調管理に気をつけております。照明はベッドの直上には設置せず、まぶしくないようにしており、調光機能もあります。

空調システムパンフ

オンラインHDFコンソール

患者様の状態にあった治療を

■当院では、個人個人の病気や体調に合わせた治療を行っています。例えば、最新式の治療でより多くの老廃物を取り除くことができる、血液透析にろ過を加えたオンラインHDFをしている方もいます。

■個室透析を希望される方は1回300円で承っております。ご相談ください。

■患者さんの全身状態を把握するために、定期検査を行っております。胸部レントゲン検査および心電図検査を月1回、血液採血を月1回行います。その他胸部・腹部CT検査を年1回、心臓・腹部超音波検査を適宜行います。

ご希望の方にお食事をご用意(予約制)

■お食事をご希望方は、臨時透析日の3日前までにご連絡いただければご用意させていただきます。1食500円 かかります。

当院でのシャント治療について

血液透析は体にたまった老廃物を十分に取り除く為に、患者さんの血管から血液を毎分200ccほど取り出して、透析器(ダイアライザー)に通過させ、浄化(きれいにした)後、再び、その血液を患者様の血管へ戻すという操作を行います。この為の血液を血管から取り出し、戻す仕組みをブラッドアクセス(シャント)と呼びます。
現在は体内で動脈と静脈をつなぎ合わせて作る内シャントが一般的で、自分の血管で作る場合と人工血管を用いて作る場合があります。いずれの作製方法でも血管内が狭窄(狭くなる)すると十分な透析ができなくなります。狭窄を放置しておくと完全に閉塞する危険があり、閉塞すればシャントを作り直す必要があります。
ブラッドアクセス(シャント)を長期間使用するためには、狭窄の早期発見と早期治療が重要で、バルーンカテーテルを用いた“シャント狭窄部拡張術(VAIVT(シャントPTA))”が治療の第一選択となります。当院では適宜この治療も行っています。

臨時透析について

当院では旅行や出張、帰省などで徳島に来られた方の臨時透析を受け入れております。受け入れには、前もって現在行っている透析の情報を連絡していただく必要があります。当日に健康保険証、特定疾病療養受療証、身体障害者手帳を持参してください。詳細はお電話にてお問い合わせください。

管理栄養士による栄養相談・指導

透析治療を受ける際、食事の塩分・リン・カリウムなどの管理は非常に重要です。当院では患者さんの普段の食事においてサポートできるよう管理栄養士による栄養相談・指導を行っております。

透析治療に対する不安や疑問に感じることはどんな事でも当院スタッフまでお気軽にご相談ください。また、見学も可能ですのでご希望の方はご連絡ください。

心臓リハビリ

心臓リハビリとは

心臓リハビリという言葉を御存知でしょうか。整形外科の術後や脳梗塞後のリハビリはよく聞くけれど、心臓のリハビリはあまり聞き慣れないという方が多いかもしれません。
心臓リハビリとは、心臓病の患者さんが社会や家庭生活に復帰し、再発を防ぐために運動療法・生活指導・カウンセリングといったサポートを医師・看護師・理学療法士らが協力して行うシステムのことです。対象疾患は、狭心症、心筋梗塞、心臓術後(弁膜症や冠動脈バイパス術後など)、心不全、閉塞性動脈硬化症、大血管疾患(大動脈瘤など)です。発症後、または手術後5カ月以内が保険適応です。

サポートしながら適切な運動療法を行います

運動療法については、自己流は危険ですので、どの程度の強さの運動が安全で効果的かを、心肺運動負荷検査という検査等で調べます。その結果に基づいて、入院中の方は毎日、外来通院の方は週1~3回、ストレッチや歩行、自転車こぎ運動などを行います。運動前後の診察を含め、合計約1時間で終了します。運動中は、安全のため心電図をモニターし、不整脈が出ていないかなどを常に監視します。

心臓リハビリの効果

心臓リハビリによる効果としては①運動能力の向上②胸痛や息切れなどの改善③高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満など動脈硬化に悪影響を及ぼす因子の改善④うつ症状の改善⑤血管内皮機能の改善による血栓予防⑥自律神経機能の改善、などが期待できます。その結果、心臓病の再発率や死亡率が大幅に減ることが報告されています。とくに心筋梗塞後の3年生存率は、心臓リハビリをしない場合が 64%であるのに対して、心臓リハビリをした場合は95%に改善します。

心臓リハビリは心筋梗塞後の生存率を保つ

3年生存率 95%

心臓リハビリをした場合の3年生存率グラフ 心臓リハビリをした場合

3年生存率 64%

心臓リハビリをしない場合の3年生存率グラフ 心臓リハビリをしない場合

Witt BJ et al : J Am Coll Cardiol 44(5) : 988-996, 2004より

このような効果が期待される心臓リハビリですが、残念ながら日本では普及率は低く、受け入れは徳島県でもほとんどありません。心臓病をお持ちの方は、是非心臓リハビリで「心臓を鍛える」ことを検討して下さい。

2016年1月29日の毎日新聞に当院が掲載されました

通所リハビリ

下の画像をクリックすると詳細が表示されます。

快適な医療空間

医院建築を専門に考えるクリエイターとともに、病院における様々なシーンで癒やされる空間とはどんなものであるかを、来院される方の目線で考えました。

エントランス

受付と待合室

癒やしの水槽

診察室など

透析室

長時間ご利用いただく透析室では、空気の流れや清浄さに特に気を配っています。

「環境エアビーム」・・・
ゆるやかな気流とともに快適な気温が隅々までムラ無くいきわたる全空気式放射清流ユニットで、夏も冬も部屋のどこにいても快適にすごしていただけます。
「ナノフィール」・・・・
体にとって快適な湿度を部屋全体で保ちます。インフルエンザ予防や花粉・黄砂・PM2.5などにも有効を発揮し、気になるニオイも除去します。

リハビリテーション室

病室

浴室

食堂

トイレ

外観

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